どうも、ハイ子です。
昨日今日あたりで、急にニュースで取り上げられ始めた「ハシモトホーム」のパワハラ問題。
会社側は、パワハラと社員の自殺の因果関係について、長い間認めてこなかったようですが、ここにきてテレビやネットで取り上げられるようになったら、突然手のひらを返したのように「遺憾ですが、事実確認できました」的なコメントをし始めていますね。
いまさら火消に動いたところで、もう手遅れだとは思うのですが…。
弁護士や、危機管理アドバイザーでもつけたのでしょうか。
突然方向性が180度変わった感じがして、腑に落ちません。
さて、現在無職のハイ子。
会社という組織を抜けて、かれこれ半年。
心身ともに健やかに生活しています。
半年前までは、ガッツリ20年以上、同じ組織の中にいました。
やはり「パワハラ」まがいのこともありましたし、「セクハラ」まがいのこともありました。
今になって思うのは、
①自分がされて嫌なことは、人にもしない
というのは、小学校でも教わったので周知の事実です。
でも、もうひとつ忘れちゃならないのが、
②自分がされて大丈夫なことでも、人にしちゃダメなことってある
ということです。
だいたいパワハラまがいのことをしてくる人って②のタイプだと思うんですよね。
叱責されている側のメンタルが追い込まれて、かなりしんどくなっている状況でも、やっている本人は平然としている、というか、むしろ良かれと思っているケースもあるから、質が悪いです。
前職でも、やたらめったら、1人の社員に対してだけ叱責する上司がいました。
今回のハシモトホームの件とは異なり、叱責されているのは、正直そんなに仕事ができない社員でした。
しかし、なんとなくうまくやり過ごすというか、うまい返しができたりするもんだから、上司も「こいつは大丈夫だ」と勘違いしたのか、どんどん「叱責」がエスカレートしていったのです。
部の全体ミーティングで、そんな叱責が繰り広げられると、朝からテンションだだ下がりだし、さすがにみんなの前であんなに叱責するのは「みせしめ」みたいで、良くないんじゃないか…と思えてきました。
結局その社員は、その上司についていけなくなったのか、辞めていきました。
最後のほうは、パワハラで訴えるとか訴えないとか言っていたようです。
しかし…そこでふと、思ったのです。
辞めていった社員よりも、タイトルが上だった自分は、もう少しなんとかできたのではないか?
あの叱責のシーンを何度も見ているのに、なにもできなかった自分は、下手したら「加害者」だったのではないか?
と、若干のうしろめたさというか、恐ろしさがこみ上げてきました。
とはいっても、結局叱責する上司は、部長だったので、ハイ子も従うしかない構図だったのですけどね…。
今回のハシモトホームの件を見るにつけ、周りの「ただ従うしかなかった」社員は、どうおもっているんだろう…と。
そんな「パワハラ」が常態化するような社風であれば、もし上司に対して「モノ申す」ようなことをしたら、100倍返しで「パワハラ」されそうですよね。
長いものには巻かれろ的な感じで、心を痛めつつも「傍観」するしかなかったのではないでしょうか?
それって、パワハラに「加担」どころか、むしろ被害者ですよね。
同じように心を痛めている社員は、たくさんいそうですよね。
ほんの一部のパワハラ管理職のせいで、会社全体のカラーが「ブラック」になってしまうのは、切ない話です。
そこは、メディアも、私たち受け手も、冷静になって受け止めなければいけないな…と感じます。
ちなみに、前職で、社員を叱責しまくったその上司は、コロナ禍ということもあり、いなくなりました。(ハイ子もいなくなったけど…)
話をもとに戻しますが、そういう「いじめ」まがいなことができる人って、自分が昔やられてくやしかったことを、矛先を変えて、立場が弱い人に向かって「仕返し」したりするんですよね。
それでもって、二言目には「俺も、若いときには同じように叱られていた」
と、反論する。
でも、あなたがやられて、何年もひきずるようなことを、またここで繰り返すのか?って話です。
そもそも、同じようにと言ったって、私たちは見ていたわけではないので、証明するものは何もない。
ほんとうに「指導」されていただけかもしれない。
とにもかくにも、あなたが「大丈夫」だと思って耐えたことを、他人が大丈夫かといったらそうではない。
ひとそれぞれ「耐性」は異なるし、想像すればわかるというものです。
とはいえ、ハイ子が管理職的なことをやっていた時に、できていたか?というと、わかりません。
ただ、相手の仕事のやり方を指摘するときは、わかりやすく説明していました。
怒鳴り散らせばいいってもんでもない。
むしろ、相手に対して、理路整然と体系的に説明ができないから、怒鳴り散らして「雰囲気」で落とし込もうとする。
パワハラする人って、そんな残念な人が多い印象ですよね。
前職では、ハイ子も怒鳴られたことがあります。
でも、考える前に、脳が思考停止します。
そんなむちゃくちゃ怒っているひとの話が、まともなわけないじゃないですか?
聞くだけ損ですよね。
そして、眠くなります。
とりあえず、黙れば相手も「わかってくれたか…」ぐらいに勘違いしてくれることが多いので結果オーライです。
これはある種、危険回避能力だと思うのです。
同じような症状が出る人いますかね?
ハイ子の場合は、怒鳴られている最中に眠くなるので、うっかり寝落ちしたら地獄をみるパターンですけどね…。
それについては「にっきー」さんのブログで書かれています。
かなり興味深い内容でした。よろしかったらどうぞ。
この先、会社員として誰かの指導をする日がくるのか、皆目見当もつきませんが(働け)、とりあえず、想像力を生かし、うっかり「パワハラ」する人に遭ったら、引き続き危険回避能力をフル活用したいと思います。
そして、最後の手段は、リアルに「回避」=「退職」ですね。
なにごとも命あってのものです。
逃げでななく、前向きに捉えたいと思います。
おしまい