どうも、ハイ子です。
未婚&子ナシの46歳です。
ただひたすらに己と向き合って、平均寿命まで生きると仮定したらあと40年。
何を糧に生きていけばいいのかという問題に対し、「おいしいものを食べる」という、「小さな幸せの積み重ね」というアンサーを見出したハイ子。
くわしくはこちらの記事に ☟☟☟☟
しかし、そんな能天気なハイ子に突きつけられた「できごと」がありました。
ハイ子には、ここ10年ぐらいの付き合いになる、コロナ前は月1ペースで集っていた同世代の女友だち数人がいます。
「女子会」とはいわず「婦人会」と称し、ひたすら食べ&飲み放題を楽しみ、語らうという会でした。
本当に、いろいろ食べにいきました。
鰤のしゃぶしゃぶ、てんぷら、餃子、シュラスコ、焼肉、チーズフォンデュ、サムギョプサル…。
他愛もない話をして、それはそれは楽しかった。
しかし、コロナ禍になり、そんな会も「一時中断」してしまいました。
そんな中、メンバーの一人から、LINEで衝撃の報告がありました。
右耳に癌が見つかったというのです。
2年以上前、コロナ禍になった直後のことでした。
状況が状況だけに、お見舞いにも行けなかったのですが、癌細胞の切除手術は無事成功。
あとは、寛解状態になるのを待つだけだったのです。
しかし今月(6月)になって再び彼女からLINEが来ました。
最近になって左耳に違和感を感じ、病院に行ったところ、またしても癌が見つかってしまったのです。
今度は左耳の切除手術をすることになったのですが、場所が場所だけに、聴覚は完全に失ってしまうということです。
音のない世界…。
でも…だけど…生きていれば…また集まれるし…と、なんとか気持ちを上げていこうと頑張ってみました。(ハイ子が上げても意味ないですが)
しかし…それだけではなかったのです。
それから数日して、彼女から再びグループLINEにメッセージがきました。
それは、
「味覚」も失うことになる…という内容でした。
正直、このメッセージには戸惑いました。
「味覚???」
え…なんて返事をしたら良いの?
非難覚悟で、はっきり書いてしまいます。
自分だったら「生きている意味あるかな…」と思ってしまったからです。
食いしん坊を自負するハイ子、なんだかんだと食べ物のことばかり考えているような人生です。
この先、その楽しみが一切味わえない人生…。
想像しただけで、絶望します。
もちろん自分にとっての大切なもの、それは人それぞれです。
そして友達として、彼女には生きてほしいと思います。
でも、あくまでハイ子だったとしたら…。
周りの人を悲しませないために「生きる」ことを選択したとしても、この先行き詰った時「人のせい」にしてしまいそうで、生きることを選んだ落とし前を、自分でつけることができなくなるような気がします。
それはそれで、地獄な気がしてしまうのです。
でも、死ぬのも怖い、です。
しかし幸か不幸か、現実はそんなに待ってくれません。
リンパに転移する前に、手術をするかしないかの選択を、たかが数日でしなければならない、しかも「味覚」がなくなるという事実は、その検査の過程で判明したらしく、後戻りはできない状況。
まさに「ぎりぎり」の精神状態です。
彼女のLINEのメッセージでは、この先「生きていて、楽しいことってあるのかな…」なんて、考える暇もなく、検査や手術の準備に追われているようです。
後から、どっといろんな現実が押し寄せてくるのかもしれません。
くどいけど…。
おいしいものを食べるって、生きる喜びのかなりのウェイトを占めると思うのです。
それができなくなるって、どういうことなんだろう…暇を持て余すハイ子は、ぐるぐると考えました。
考えても仕方ないけれど。
婦人会で何気なく口にしていた、
「めっちゃおいしい」
「イケるね」
「やばい、これ超うまい」
(ご婦人ぽくないけれど、現実はこんなものです)が、共有できなくなるのです…。
つらい…。
しかし、彼女から続けて来たLINEのメッセージは、
「この先、人にご飯を作ってあげられないのが、さみしい」と…。
冗談抜きに、菩薩のようなコメントです。
たしかに自分が味見して「これは、まちがいない」というものを、人に作ってあげられなくなるのは…切ないですね。
ワレがワレがワレが!!となっていた自分を、恥ずかしく思いました。
そのメッセージに対しハイ子は、
「十八番の料理を、今のうちにレシピにまとめてみるとか…どうだろう?」という、つまらない返ししかできませんでした。
ここ最近、そんなこんなで、いろいろとぐるぐる考えておりました。
しかし、行きついた答えは、ありきたりなことでした。
他人の人生を生きることはできないのです。
彼女の試練を代わってあげることはできません。
自分目線でできることをし、おのれの課題をこなしていくしかありません。
この先、何があるかわかりませんが、やっぱり「兆徳」のチャーハンを食べることが、ハイ子の目下の人生の「糧」であることは変わりはないのです。
すごい深いことを書いている風で、ただの食いしん坊なおばさんの話になってますね。
とにもかくにも、彼女の選択を全面的に支持し、友達として力になれることは力になりたいとおもった、アラフィフおばさんでした。
おしまい
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