最近、地震多くないですか?
ハイ子はこれまでの人生で、危機を感じた大きな地震が2つあります。
1つ目は「阪神淡路大震災」です。
阪神淡路大震災の時は、東京に住む高校生でした。
関西の話とはいえ、高速道路が横倒しになった映像は衝撃を受けました。
こうしちゃいられん!と思い、日々の食料の備えとして、バイト代をはたいて、カロリーメイトを大量に買い込んだ記憶があります。
気が付けば、普通におやつとして食べちゃって、ただの成長(主に横)の助けになっただけでした。
続いて、2つ目の地震は「東日本大震災」です。
東日本大震災は東京も震度5弱の揺れでしたし、帰宅困難者なども出て、ハイ子も例にもれずそれなりに大変な目に遭いました。
この時すでに30代半ばのハイ子。
カロリーメイトを買い込むことはせず、まず考えたのが下の問題です。
食料は普段の備蓄が底をついても、一日二日なら最悪我慢すればなんとかなります。
しかし出るものは1日たりとも我慢できません。
災害用トイレは外せない備えです。
ということで、真剣に「災害用トイレ」について考えてみました。
災害用トイレ、選ぶポイント
災害用トイレですが、まず選ぶポイントはなんでしょうか?
ここでの災害用トイレの使用シーンですが、あくまで自宅にとどまる「在宅避難」を想定しています。
災害用トイレと一口にいっても、簡易の便器と溶剤がセットになっているタイプ、普段使っている便器にセットするタイプ…などなどいろいろあります。
そもそも論になりますが、いつも使っている水洗トイレ、目立った破損がないならば使えるんじゃないの?という疑問が湧く方もいるでしょう。
しかし震災時は、下水配管が壊れている可能性もあるので、見た目は大丈夫そうでも水は流さないほうが良いといわれています。
またオール電化や集合住宅であれば、配管に問題がなくとも、停電すれば水が流れない可能性もあります。
ただの「椅子」と化した使えない便座…。
しかし、このトイレの空間は、積極的に使ったほうが良いのです。
いつも使用している便座で、なるべく日常に近い形で「用を足す」ことが、ストレスを感じている非常時では、かなり重要になってきます。
いつまで続くのかわからない在宅避難中は、自分が考えている以上にストレスを抱えるものです。
誰かと一緒であればまだしも、ぼっちで数日過ごさなければならないとなると、ますますメンタルに来るものがあります。
それらの理由からいつものトイレにセットして使うタイプのほうが、より日常を感じることができるのでおすすめです。
災害用トイレのしくみを理解
災害用トイレのしくみですが、汚物の上に「抗菌・消臭」効果のある凝固剤を振りかけて、固形にして廃棄するという仕組みです。
裏を返すと水分がないと固まらないということです。
汚い話ですが、出たものが固形のみの場合、別途お水が必要になるのです。
そのため飲用水とは別に、災害用トイレ専用に、ある程度の水は用意しておいた方が安心です。
もちろん大小まんべんなく出す自信があるという方は不要かもしれませんが、不安定な状況下では腸も影響を受ける可能性が高いといえます。
そして普段使用している便座に、ビニールをかぶせて使用する「災害用トイレ」ですが、便器内には、普通水が溜まっていますよね?
これは下水から上がってくる臭いに蓋をする役目があるので、大事なお水です。
便器のお水は流さずにそのままの状態で、上からビニールを掛けましょう。
1枚だけではビニールが濡れてしまうので、これはカバーとしての役割を果たすのでずっとかぶせたままにします。
さらにその上から用を足す分としてもう1枚、こちらは使用ごとに廃棄する…という使い方になります。
プラスαで必要なもの
水道が使えないことを想定すると、用を足したあと水で手が洗えないということになります。
アルコールタオルなどで拭くことはできるかもしれませんが、なんとなく気持ち悪いですよね…。
ということであらかじめ100均などで、使い捨てビニール手袋を準備しておきましょう。
用を足す際はビニール手袋をはめ、用を足したら手袋を廃棄。
さらに気持ち悪い人はここで手をアルコールタオルで拭くようにすれば、そこまでの嫌悪感は無いかなと思います。
とにかく水を使うシーンを極力なくし、災害時をリアルに想像して備えることが重要です。
災害時の生活用水は?
ちなみに、災害時の備蓄として最低1人1日3リットル×3日分=9リットルを備蓄することが推奨されています。
しかしこれは飲用です。
つまり、それ以外のトイレなどの生活用水は含まれていません。
普段から浴槽に水を溜めるようにしているという方もいるかもしれません。
しかし万が一のためにお風呂場の浴槽に水を溜めておくというのは、あまりおすすめできません。
大きな地震の場合だと浴槽から水がこぼれたり最悪浴槽が破損したりして、思わぬ二次被害に遭う恐れもあるからです。
コップに満々といれたお水を考えてみればたやすいことですね。
溜めておくとしても、満タンではなく、底に気持ち程度…でしょうか。
飲用ではなく生活用水として取っておくならば、蓋のついたペットボトルに汲み置きをするのがおすすめです。
これならば地震でこぼれる心配はありません。
またペットボトルがあれば、中の水を使い切った後に給水車などの配給時に利用できます。
ただ、持ち運びには不便なので携帯リュックにいれるなどする必要があります。
今は蓋つきの携帯ウォーターバックが販売されているので、これらに水を溜めて置くというのもおすすめです。
使用期限は10年~20年、意外と10年はあっという間…
災害用のトイレですが、使用期限があることをお忘れなく。
大体10年~15年のものが主流ですが、最近は20年のものも販売されています。
東日本大震災の年に購入された方は、使用期限が過ぎている可能性があるので改めて見直しをしてみてください。
ハイ子が東日本大震災の年に購入したものは、使用期限10年タイプだったので、15年保存可能なタイプを新たに買い足しました。(でも10年前のは、もったいなくて、捨てられない…)
思ったのは「10年なんてあっという間」ということです。
毎年東日本大震災のあった日などの災害を意識するタイミングで、年に1回は装備のチェックをした方がよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
実際使ってみないとイメージが湧かないという方は、トライアルで試しに使ってみても良いでしょう。
非常時では不安や心配がつきものです。
1度も経験したことのないことをその非常時下でやるというのは、かなり精神的ストレスを感じるものです。
1回でも経験したことであれば、ハードルはぐっと下がります。
1回分がもったいないと思うか、1度経験することで、いざというときの心の安定を取るか…ですね。
備えをした上で、独女の皆さんが少しでも穏やかに過ごせますように!!
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おしまい
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