お疲れ様です。
ハイ子です。
昨日から今日にかけて、東京は電力需給ひっ迫警報がでていました。
昨夜はやることもないので、20時には消灯したハイ子家です。
さて、ひさびさのレビューです。
今読んでいる本が「あなたの脳のしつけ方」中野信子さん著 です。
こちらの本を一言で表すならば、人間の脳が本来持っている特性を理解することで、自分の願望をかなえるためのヒントになるよ、という感じでしょうか。
いくつかコンテンツがあるのですが、私が気になったのは「Lesson 3 判断力のしつけ方」にでてくる『トロッコ問題」です。
トロッコ問題 『出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
自分が乗っているトロッコが制御不能になり、線路の先が二股に分かれています。
一方には1人の作業員、もう一方には5人の作業員が、線路上で作業をしています。
このままいくと、5人の作業員の方向にトロッコは進み、5人が確実に死にます。
あなたなら二股に分かれたポイントで、方向転換し、1人の作業員のいる側に進みますか?
1人の命を犠牲にして5人の命を救うということは、果たして正しいのか。
道徳と功利主義と義務論が複雑に絡み合った問題です。
正直答えが出ません。
ちなみに本の中で中野さんは、ここでスパッと決断する人を、「正直、信用ならない」と書いています。
たしかに、私もそうです。
たぶん悩んでしまい、自分で決断は下せないかもしれないです。
もしかしたら、5人全員死ぬとは限らないし…とかなんとかウジウジ悩むと思います。
それよりも、テンパってしまい、何の決断も下せないまま、あっけなく分岐点を通過して、5人いる線路に突っ込む…そんな気がします。
しかし、ここで1人の命より、5人の命でしょ?とスパッと判断できる人は、功利のみを優先し、多少の犠牲も厭わないという決断ができる人と言えるかもしれません。
自分が、1人で作業している側の人間だったら…と考えると怖いものがあります。
決断にストップをかける要素の一つが「他者への共感性」や「良心」の機能だと、本には書かれています。
この「共感性」や「良心」が欠如している人が、社会には一定数いるらしく、パーセンテージで言うと100人に1人ほどだそうです。
この1%の人間が社会で生き延びるためには、自分がトップに立つしかないそうです。
たしかに、上司の判断を仰がずに、自分の判断で物事を進めてしまっては、組織が成り立ちません。
と、ここで頭に浮かんだのが「プーチン」です。
ウクライナ侵攻も自分の目的達成の為ならば、非武装の一般人の犠牲も、仕方のないこととして割り切れるのかもしれません。
頭ではわかっている「正解」が、人間が本来もっている「共感性」や「良心」のせいで選択できないシーンというのは大小の差はあれよくあることです。
それは、人間らしいといえるのではないでしょうか?
しかし、時として「正解」が分かっていても、いろんなジレンマによってすんなり選択できない99%の人間からすると、スパッと選択できる人に対し「憧れ」や「カリスマ性」を感じてしまうかもしれません。
でも、そこに人命という犠牲がある場合は、話は違います。
1%の人の暴走を止められるのは、残り99%の人間なんだと思うのです。
じゃあどうしたらいいのか?
それは、ウジウジ悩んでいるハイ子です。
話は飛びますが、そもそも「優柔不断」や「ためらうこと」は、人間の脳にもともと備わった『機能』なんだと思えば、なんとなく気持ちが軽くなりますね。
そんなことが、様々なシーンを持ち出して書かれています。
おしまい
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