48歳の独女が、迷走の日々を綴っています。

無念のシュトーレン紛失事件簿…酒で記憶が飛びました…アラフィフ一歩手前

日々の雑考・できごと
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こんばんは、ハイ子です。
もう10日ほどでクリスマスですね。
皆さんは何か計画されていますか?

ハイ子家は初老の兄弟(ハイ子と兄)と高齢の母という家族構成のため、クリスマスに浮足立つことなくいつも通り地味に過ごしております。
が、クリスマスに便乗して唯一楽しみなのが「シュトーレン」でございます。

ハイ子はあのぎっちりドライフルーツが詰まったケーキが大好きです。
クリスマスまでにそれをちびちびとコーヒーでいただくと、テンションがクリスマスモードになります。
この時期にしかお目にかかれない貴重な焼き菓子ですね。

12月になると今年はどこのにしようかな…と思案を始めるのですが、人気店は11月1日から予約開始などと、だんだん世間のシュトーレン熱が高まっているのを感じます。

ここで一つ、シュトーレンに関する悲しい事件をご紹介したいと思います。

営業をしていた頃、2019年の冬のお話です。

外回り中にたまたま見つけたパン屋さんが激うまだったのです。
パン屋さんといっても焼き菓子なども豊富にそろっておりました。

もしここでシュトーレンが販売されるならぜひ食べてみたい!
ということで、クリスマス前といえば「営業あいさつ回り」の時期。
「今年もお世話になりました」とカレンダーを持っての行脚真っただ中でございます。
シュトーレン目当てではありますが、付近でお世話になっているお客様にアポを取り付けることに成功しました。

ご挨拶もそこそこに、そのお店に向かって一直線。
あるかなあるかな~と店内を眺めたら、ありました!

手に取ると持ち重りのする、おいしそうなシュトーレン。
発酵バターと天然酵母を使っているとか…。
間違いない、絶対おいしいやつです。

ウキウキで購入し、営業カバンにしまいました。

その日は年末ということもあり、取引業者さんとの忘年会があったのですが、シュトーレンは常温保存がきくので、カバンに入れたまま飲み会に参加しました。

「今年も本当にお世話になりました!」
気の置けない担当者さんなので、お酒のペースも早い早い。
金曜だったこともありすっかり飲んでしまいました。というか、酒に飲まれてしまいました。

翌朝、案の定どのように家に帰ってきたのか全く記憶がありません。
でもこれはよくあること、通常運転なのです。

しかし、

大事なことに気付くのです。

会社カバンにいれたはずのシュトーレンが無い!!!

おちつけ!おちつくんだ!…記憶をたどりました。

が、思い出せるのは駅前のラーメン屋さんで広東麺を食べたところまで…。
どのように宴がお開きになったのかも、どうやって最寄り駅までたどり着いたのかも(まあ、電車に乗ったんでしょうけど)全然思い出せません。

紛失場所として考えられるのは、ラーメン屋さんの荷物置きの籠にポロっと落として放置…。
だとしたら、切なすぎる。
そのまま捨てられていたら、もう泣くしかない。
どうするか…ラーメン屋さんに確認の電話をしてみるか…。

するとその時「ラインッ♪」
LINEメッセージが入りました。

昨日の業者さんからでした。

「ケーキみたいなパン、ありがとうございます!嫁とおいしくいただきました。」

ケーキみたいなパンって…あなた…それはシュトーレンというとてつもなくおいしい食べ物ですよ。
…どうやらハイ子がクリスマスプレゼントとして差し上げたようです。

さすがに一切覚えていないとも、あげたつもりはないとも、ましてやまだ残っている分返してともいえず、

「喜んでいただけてうれしいです。来年もよろしくお願いします」とレスさせていただきました。

業者さんだったので、飲み代は相手の全ごちだったのですが、ハイ子はそういうのが苦手でついついなにかお礼をしたくなる質なのです。
そこで目についた命の次に大事なシュトーレンを差し出してしまったのです。

ばっかもーん(金八先生風)

まあ、どっかにポロっと落として捨てられるよりは、おいしく食べてくれた人がいるならいいか…。
シュトーレンは2020年にリベンジだぜ!と気持ちを切り替えました。


が、コロナのあおりを受け、件のお店は2020年のクリスマスを待たずして閉店してしまったのです。

まさに一期一会、ハイ子にとっては幻の味となってしまいました…無念。

おしまい


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