どうも、ハイ子です。
朝起きると、顔の右半分に「筋肉少女帯」の大槻ケンヂさんが降臨していて、午前中いっぱい降臨しっぱなはしだったことに、寄る年波を感じています。(普通に「寝跡」と書きなさい。)
さて、昨日アップしたブログに「美人とそうでもない人」について、四の五の書かせていただいたのですが…。
その中で、大体ハイ子が声を掛けられるのは「リアルに道に迷った人」と「無料で手相を見てくれる人」のどちらかしかないと書きました。
しかし、1つだけ「リアルに道に迷った人」から、連絡先を渡されたことがあるのを思い出しました。
今日はそれを書かせていただきます。
会社員の外回り時代、たしか40歳ごろの話だったと思います。
お客様のもとに向かう途中で、中年男性に声を掛けられました。
男性「すみません。この辺で一番近い駅はどこになりますか?」
ハイ子も正直仕事でしか来たことが無い場所。
その声を掛けられた地点における一番近い駅が、どこなのかわかりませんでした。
ただ、自分がいまさっき下車した駅ならば説明できるので、ハイ子はこう言いました。
「私もたまにしかここに来ないので…一番近いか分かりませんが、ここをずっとまっすぐ行った先のT字路を右に曲がると○○駅があります。」
すると男性は「ありがとうございました。」と言って、ハイ子が指し示した駅に向かって歩き出したのです。
ハイ子は(人の役に立ったぜ。)と、ちょっとうれしくなって再び歩き出しました。
それから間もなくです。
横断歩道で信号待ちをしていると、再び聞いたことのある声がします。
「すみません。」
振り返ると、先ほどの中年男性が立っていました。
ハイ子は内心ぎょっとしました。
『教えてもらった駅、結構遠かったんですけど…。』とか、意味不明なクレームを言われるんじゃないか…とか、絡まれることを前提で身構えました。
すると男性は小さな紙切れをハイ子に渡してきました。
男性「先ほどの対応がすごく優しくて、素敵だなと思ったので…あの、それ私の連絡先です。」
紙切れには、殴り書きではあるものの、男性のフルネームと携帯番号とメールアドレスが書かれていました。
男性「あの…迷惑でしたら、捨てていただいて構いませんから…。」
そう言うと男性は再び駅の方向に歩いていきました。
ハイ子はあっけに取られて、しかし仕事中ということもあり、気持ちを切り替えてお客さまの元に向かいました。
外回りをしていて、こんな形で声を掛けられたのは、この時だけです。
一方的にお祈りされたり、知らないおばさんに「あなた、運がいいわよ!もっと運気をあげたいなら、私とお茶しない?」と怪しい勧誘を受けることもはありましたが、妙齢男性から声を掛けらるなど…。
とりあえず、個人情報だし、その辺にポイするわけにもいかないし、なんなら「連絡をする」という選択肢もゼロではないので、定期入れにしまって持ち帰りました。
仕事を終えて帰宅し、夕飯を食べているときに、さっそく同居の母にこのメモの顛末を話しました。
行き遅れの仕事が趣味の娘に対し、母がどんな反応をするか…。
「せっかくのチャンスだからためしに連絡してみたら?」
ぐらいのことを言われるかもしれない…。
そしたら、試しに連絡をしてみてもいいかも?なんて、グルグルと考えを巡らせていたのです。
しかし…。
母の反応は意外なものでした。
メモを見るや否や、
母「こんなの、よくあることでしょ?いちいち反応してたらきりがないわよ。」と言って、ビリッビリにメモを破いて捨ててしまったのです。
ハイ子はビックらこいて、ひっくり返りそうになりました。
よくあること?(ないない!)
きりがない?(いえ、たぶんこういった件は金輪際ないですよ!)
目を丸くして、反応できないでいる娘に対し、母が続けて話したこと。
母は子育てがひと段落した40代半ばで、会社の経理事務として働き始めました。
会社があった場所は中小企業も多く、専門学校などもあるような都内中心部です。
経理の仕事で銀行に行く際に信号待ちをしていると、道を聞かれて連絡先を渡されるとか、お茶に誘われるということが「結構あった」らしいのです。
当時ハイ子は高校生でバイトもしていたし、お互いそんな話をいちいちしているほど暇じゃなかったので、一切知らされていませんでした。
ちなみにハイ子は同じ場所に頻繁に営業に行っていましたが、声を掛けられたことはまったくありません。
いったい…どういうことでしょうか。(考えなくてもわかる。)
確かに、母を知る人からは「ハイ子ちゃんは、お母さんに似ていないね。」と言われるのですが、だいぶオブラートにくるんだ発言なのかもしれないですね…。
そんなこんなで「美人とそうでもない人」の違いは、一番身近なところに転がっていたというオチでした。
おしまい
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